『深洞研修感想』
深洞に入ったとたんに、あまりの凄さに正直、驚きました。 自然のストレスに耐えるために、樹木たちは壮絶な戦いをしています。
まさに、マテック理論を勉強する格好の場所でした。
『深洞湿原探訪』
研修会がおこなわれた‘深洞湿原’は岐阜県最北部の飛騨市神岡町山之村地区の標高約1,500mに位置する高層湿原で、水源涵養保安林に指定された国有林です。亜高山性針葉樹を優先種とする特異な森林が形成されていますが、歴史を紐解いてみても、何故あの湿原周辺だけが手付かずのまま今に至っているのか、謎を解明する資料がありません。しかし、あの深洞金木戸国有林の周辺は「ウレ山」と呼ばれていること、また、「守」「神」という地名が存在することが、莫越の森になったのではないかと信じてやみません。
さて、今回の深洞の森の散策では、もう一つ素晴らしい恩恵をこの森からうけました。それは、「森に癒された」という「生理的効果」です。森林散策をおこなうと、緊張・不安・怒り・混乱・落ち込みなどの気分状態が有意に低下します。これは、樹木がもつ精油成分(特にαーピネン)が森林の中に漂い、これを浴びることによって、人に対してプラス効果をもたらすからです。私たちが入山した・夏 ・午前中 ・針葉樹の森 が最も高い効果の生理活性が期待できます。森林に入るとリフレッシュするというのは、木の緑による「視覚的効果」と植物のフィトンチッドによる「生理的効果」に私たちが癒されているからです。
深洞の森の香りを覚えているでしょうか。クロベ、チョウセンゴヨウ、オオシラビソ、トウヒなど精油成分を含んだ樹木がたくさん自生していました。やすらぎ・鎮静・落ち着き・血圧低下・集中力増加・眠気覚ましなどのリフレッシュ作用が働いたはずです。
森林にはこのような目に見えない素晴らしい効果があるんだ、ということをふまえたうえで、森歩きを楽しむのも良いものです。
支部会員 橋本 博
去る平成19年7月21,22日、岐阜県飛騨市山之村地区に位置する『深洞湿原』において、日本樹木医会 岐阜県支部の技術研修会が行われました。
~~深洞湿原~~ 深洞湿原は、北アルプスから派生する尾根上凹部にある標高1,600mの高層湿原。 ここでは、オオシラビソ,トウヒ,コメツガ,クロベなどの亜高山針葉樹の原生林分を中心に、 ブナ,ミズナラ,ナナカマドなどの夏緑林分が広がり、ミズバショウ,ニッコウキスゲ,バイケイソウ, ワタスゲなどの亜高山植物が見られる。 成熟期から老齢期の林分構造であるが、自然かく乱(落雷,雪害など)により生じるギャップが随所 に存在し、そこには違った林分構造が見られる。(研修会レジュメより抜粋)
参加した会員は、『深洞湿原』の壮大さに抱かれながら、闊達な意見交換が行われました。
※現在、一般の方の、深洞湿原への入山は禁止されています。
支部会員 加藤 一志
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