街路樹のプラタナス(鈴懸けの木)が盛んに古い皮を脱いでいます。 幹が太ったので今まで着ていた衣が窮屈になったのでしょう、 新しく衣替えをしています。(写真-1)
写真-1 プラタナスの樹皮
この現象は、今年の生長の季節が終わった事を意味しています。 薄壁のコルクの細胞がコルク形成層によって分離され剥離が起っているのです。 古い樹皮がまだらに剥がれ、下からは真っ白に化粧した新しい肌が出てきます。 おしゃれですね。
虫に食われないための忌避効果か、又は急に柔肌を強い陽にさらして、障害を受けないための日焼け止めクリームの代わりなのでしょうか? 白い化粧を擦り取ってみると、下から若い緑色の優しい肌が 見えます。(写真-2)
写真-2 プラタナスの樹皮 拡大
葉緑素を持っていて、若い新梢の樹皮と同じです。 クロマツなどは、古い樹皮がしつこく付いていて、コルク層が幾重にも厚く重なって乾燥や外部の被害から幹を守っています。
毎年樹皮を剥がせばプラタナスの樹皮は薄くなり、外部からの障害から身を守れないデメリットが多いと思われるが、はたしてどんなメリットはあるのでしょうか? クルマの排気ガスなどの汚染された空気で詰まった幹の皮目(幹が呼吸するための気孔)を、新しく出てきた皮目がこれに代わるので、呼吸が楽にでき元気に生長できるなのかもしれません。
その代わり、樹皮が薄いのでカミキリムシによる食害の被害を受け易くなります。
2007年9月10日 多賀正明 記
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