まだ残暑なのに、9月8日にサクラ(オオヤマザクラ)の花が咲きました。(写真-1)
写真-1. 9月に狂い咲きしたオオヤマザクラ
春に咲くべき花がどうして9月に咲いてしまったのでしょうか?
写真(写真-2)をご覧のように、このサクラの木には葉がありません。 葉は8月に全部落ちてしまったのです。(理由は分かりませんが。)
写真-2. 8月に落葉したサクラ
サクラは葉がなくなると、日長の変化を読めなくなります。 要するに、葉や芽で感知している生物時計が機能しなくなるわけです。
正常であれば、8月になると日が短くなるので、 葉は季節が秋になった事を読み取り、 冬に向けての準備のために、自発的に休眠するホルモンを出します。
不利な季節に花を咲かせないようにコントロールして、種の保存をするためです。 一旦休眠に入った花芽は、秋にはいくら温度が高くっても、花を咲かせません。 冬の一定の低温期間を経なければ、休眠が解除されないからです。
しかし、このサクラは夏に葉を無くしたので、休眠ホルモンが発生しません。 その為、花芽が夏の温度に反応して成熟生長し、開花してしまったのです。
このような狂い咲きは、夏季の害虫大発生により、 葉が丸坊主の被害を受けた時にも見られます。
2007年9月10日 多賀正明 記
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